薬を正しく管理しましょう

薬は、実は繊細?

すっぽんぽんの状態の薬では、水を取り込んでしまったり(吸湿)、光で成分が変化したり、空気に触れて成分が変化したりしてしまいます。これを「化学反応」といいます。

本来、体に効くはずの薬が化学反応によって、成分が形を変えると、効果が落ちてしまうことがあります。それほど、薬は繊細なのです。

薬が患者さんのもとに届くまで

工場で作られた薬は、移動や管理するときに化学変化が進まないように、包装(PTP包装など)につつまれたりして品質を保ちます。

工場→卸→薬局に薬が運ばれますが、その際にも高温になったり、湿度が高くならないように空調管理がされています。

化学反応がすすまないような工夫がされて、薬局で患者さんのもとに、薬が届けられます。

家で正しく管理をすること

これまで説明した通り、薬はとても繊細です。
薬局での説明、説明書の説明などを読んで正しく管理しましょう。

例えば、車の中やストーブの近くに薬を置いておくとどうなるでしょうか?

夏場は、車の中は高温になり、化学反応が起きてしまいます。ストーブの近くも、高温になるため、近づけすぎないようにしましょう。

洗面所や炊事場の水道の近くだとどうでしょう?

湿気がある場所に置いておくと、粉薬やパックになっている薬は、湿気てしまう恐れがあります。そのため、涼しく湿気ていない場所で管理するとよいでしょう。

また、小さなお子様がいる場合は、手の届かないところに置いておくことも大切です。

★薬育体験★

薬育ラボでは、薬の管理の大切さがわかる、薬育教室を行なっています。

薬育プログラム「サワルケミカル」

すっぽんぽんの薬は何に弱いのか?
袋に入った薬は何に弱いのか?
シートにはいった薬は何に弱いのか?を学んだ後、

鉄粉と水と空気が化学反応する実験を行い、触りながら化学変化を感じる薬育教室を行なっています。

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